東日本大震災から11年にあたって


本日、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災から丸11年を迎えました。

総務省消防庁が本年3月1日に発した震災に関する第162報によると、本年3月1日現在、死者1万9759人(前年よりご遺体の発見1名、関連死11名、合計12名増)、行方不明者は2553人(前年より3名減)にのぼっています。

あらためて犠牲となられた方々に衷心より哀悼の意を表すとともに、御家族や御親族、御友人を失われた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えません。

また、今なお行方の分からない方々のご家族をはじめ、被災された全ての方々にも心よりお見舞いを申し上げます。

被災地の復旧・復興は未だ途半ばであり、復興庁の本年2月25日の発表によると、今なお、避難生活を余儀なくされている被災者の方は3万8139人(前年より375人減)に及んでいます。

熊野吹奏楽団は、発災以後、楽員による義援金募集活動、自主公演や地元アーチストとともに開催したチャリティーイベントでの来場者のみなさまからお預かりした浄財を、中国新聞社会事業団を通じて被災地への義援金として、また全日本吹奏楽連盟を通じての東北の吹奏楽団体への活動の義援金、さらに、あしなが育英会を通じ、震災遺児への教育義援金としてお送りしてきました。

また平成30年7月6日には、私たちの活動拠点である広島県熊野町をはじめ、多くの地域で豪雨により被災し、本町においても12名という尊い命が犠牲になりました。

「平成」以降、全国各地で大きな災害が発生し、多くの犠牲を払い、そして全国各地の被災地ではまだ復興に向けて歩んでいる道半ばな状態です。

これからも熊野吹奏楽団は被災地、そして被災されたみなさまに寄り添い、何らかの行動ができるよう努めてまいりたいと思います。
令和4年3月11日
熊野吹奏楽団

   
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